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「押切伸一的サイト」から派生しております。格闘技、武道系は「格闘まむしの兄弟」というブログで更新中。


by o4kiri
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劇団ポツドールの『夢の城』(陰毛その1)


 3月9日、今年の岸田戯曲賞をとった三浦大輔作・演出の『愛の城』(劇団ポツドール)という芝居を見た。そこで男の役者の陰毛を沢山見た。女子もパンツを下ろしているのだが、私の席からは見えなかった。
 もちろん毛だけが見えるわけはなく、中心にあるものも見えるわけだが、陰毛に特に手入れされている気配はなかった。
 出てくる人物たちはギャルとヤンキー系ブラザー、ヤンキー系チャラ男などに設定されて、私の想像の範囲では説得力あるファッションに作られているし、もちろん特徴的なヘアスタイルにできている。
 ただ、こういう人たちは陰毛に特別な関心を向けたりしないのか、私は知らない。彼らがヘアスタイルにかなり執着することは知られているが、陰毛に関してはそうではなく、大多数の人と変わらない。。
 「そこまで染めたり、添ったりはしないだろう」というのが、この舞台を見に来た人たちや世間のコンセンサスなのだろう。いや「そこくらいはナチュラルであってほしい」という願いかもしれない。そうした共通認識がある中で、「加工」された陰毛が登場したとたん、特別の意味を持ってしまう。ナチュラルでない陰毛に焦点が当たれば、作品自体の見方も変わりかねない。なぜ、そうするのか。流行なのか、彼ら共同体の暗黙のルールなのか、自己主張の一環なのか。余計なことをひとつ考えたかもしれない。
 何度もズボンやパンツを脱ぐため(スキあらば性行為が始まる)、1ステージ終われば相当量の陰毛が舞台に散乱していると思われる。演出家と劇団がもっと有名になって、「大きな劇場で」ということになったら警察関係に目をつけられてしまい、作品の再上演はできないか。
 いや、もちろん陰毛だけがこの作品に関する関心や感想ではなくて、気持ちにさまざまなものを残す舞台ではあったのだが、とりあえず陰毛。
by o4kiri | 2006-03-15 04:19 | 観たもの